試合情報

前日は浅村、銀仁朗、フェルナンデスの一発攻勢で引き離すと、ベテラン･西口が好投を見せ連敗ストップ。今日から今季初見参となる敵地･仙台でのイーグルス3連戦に臨みます。

プロ初勝利を狙う先発･牧田はテンポ良い投球で初回を無失点に抑えると、2回は味方の失策から得点圏に走者を背負いますが後続を封じ、序盤から好投を見せます。

先制したい打線は3回、イーグルス先発･田中から2死2塁とすると、2番･栗山が杜の都･仙台の夜空に放物線を描く球団通算8,000号となる1号2点本塁打を放ち2対0と先制。「牧田の援護ができて良かった」とルーキーを援護射撃します。

援護を受けた牧田はテンポ良く投げ続け3回、4回と3者凡退に封じ、相手に付け入る隙を与えません。5回には初回以来の安打を許しますが後続を併殺に仕留め、3人で相手の攻撃を終えます。

石井丈投手コーチが「丁寧にピッチングをしている」と評した牧田は6回、松井稼に二塁打を打たれますが、緩急をうまく使った投球でスコアボードに0を並べます。

追加点が欲しい打線は7回、5番･坂田の二塁打と7番･浅村の安打で1死1,3塁とします。ここで後続が倒れて無得点に終わると、その裏牧田は1死後から連打と四球で満塁とこの試合最大のピンチを迎えます。しかし中谷を空振り三振、内村を投ゴロに仕留めピンチを切り抜けます。

8回も得点圏に走者を背負いましたが、しっかりと打ち取り無失点。9回も危なげなく3者凡退に封じ、試合終了。緩急が冴え渡り、待望のプロ初勝利を見事な完封で飾りました。

牧田は9回128球を投げ被安打6、奪三振6、与四球1、無失点の落ち着いた投球。「終盤は若干バテましたが、勝ちたいという気持ちで投げました」と初白星をつかんだ自らの投球を振り返り、渡辺監督も「心身ともに充実して新人らしからぬ様子だった」と快投を讃えました。

これで開幕2連戦以来となる今季2度目の連勝。チームも次第に調子が上向いています。良いムードのまま、ミンチェが先発する明日の試合も勝利して連勝を伸ばしていきましょう!

-初勝利おめでとうございます!

(牧田)ありがとうございます!

-ようやく1勝を手にし、今どんなお気持ちですか?

(牧田)やっと初勝利ができたという非常に嬉しい気持ちです。

-ここまで好投を続けていましたが、どんな気持ちでマウンドに向かったのですか?

(牧田)自分の初勝利よりも、チームが勝つために何をするかということを思って投げました。

-見事な完封勝利でしたね?

(牧田)7回に満塁という大ピンチがありましたが、これもプロの洗礼なのかなと感じましたね。終盤はバテたんですけど、勝ちたいと思って投げました。

-3回の栗山選手の2ランも大きかったのではないですか?

(牧田)その2点を守り抜こうと思って一生懸命投げました。

-ウイニングボールはどうされますか?

(牧田)両親にあげようと思います。

-今日の1勝で、チームにとっては大きな存在になっていると思います。改めて今後への意気込みをお願いします。

(牧田)チームは最下位ですけど、シーズンは長いのでこれから連勝していけるように頑張りたいと思います。

牧田は、自ら勝利を引き寄せたね。

今日は、何とか牧田に勝たせたいという雰囲気がチームにあった。

2点を先に取れたけど、できれば追加点が1点でもほしかった。

今日の牧田は、心身共に充実して新人らしからぬ様子だった。
今まで、6～7回くらいでポイントとなるイニングがあったが、今日はそれを乗り越えたのでいけると思った。

牧田はマウンド度胸、ボールの切れ、コントロール、クイックなど総合的に優れている。
そして、先発投手として必要な大崩れをしないところ。

このしんどい点差で冷静に投げていると思う。