1983年
日本シリーズ

1983年 ライオンズ(4勝) - ジャイアンツ(3勝)

ライオンズ表彰選手

最優秀選手
大田 卓司
優秀選手
田淵 幸一
優秀選手
テリー・W

風がラッキーに動いたシリーズ初戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3
  西武ライオンズ 1 5 0 0 0 0 0 0 X 6

1983年10月29日 第1戦(西武ライオンズ球場)

投手

【巨】●江川-鹿取-定岡-加藤
【西】○松沼兄-永射-東尾

本塁打

【巨】河埜1号2ラン
【西】田淵1号3ラン

1、2回の猛攻で、ジャイアンツのエース江川をマウンドから引き降ろし、第1戦を快勝。

初回守備の乱れで二塁を奪った立花を、大田のセンター前で先制点。2回には石毛の三遊間を破るヒットをきっかけに重量打線が爆発。山崎が3塁線を抜くツーベースヒットでまず2点。田淵が一・三塁のチャンスに3ランホームランを放って試合を決定。

先発の松沼兄は5回を2失点に抑える好投。救援の東尾が4回をピシャリ。

完敗だったが、予定通りの戦い

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 2 0 0 0 0 0 1 0 1 4
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

1983年10月30日 第2戦(西武ライオンズ球場)

投手

【巨】○西本
【西】●高橋-松沼弟-小林-永射-木村-工藤

本塁打

【巨】原1号2ラン

西本の好投の前に決定打を奪えず、対戦成績を1勝1敗のタイとされた。

1回に先発の高橋が2点を許し試合は追う形となった。2回には田淵がまずレフト前でチャンスメーカーとなったが後続なし。5回はテリーがレフト前、6回は立花がライトにツーベース、9回はスティーブがライトにヒットしたが、いずれも後続を絶たれた。

投手では、松沼弟の3回を無失点に抑えた好投が3戦以後に期待を抱かせた。

サヨナラ負けで、日本シリーズ野球の恐ろしさを痛感

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 1 0 0 0 3 0 0 0 4
  読売ジャイアンツ 0 0 0 2 0 0 0 1 2X 5

1983年11月1日 第3戦(後楽園球場)

投手

【西】杉本-●東尾-森
【巨】槙原-鹿取-○加藤

本塁打

【西】テリー1号3ラン
【巨】クルーズ1号ソロ

敵地へ乗り込んでの第3戦は追いつ追われつのシーソーゲームを展開。

2回石毛のセンター前で先制したが、4回に杉本が2点を失う。だが6回にテリーがスティーブを二塁に、大田を一塁に置いて、若い槙原の初球をたたいて3ランホームラン。

この一発で勝負あったかに見えたが、4回から救援した東尾が8回に1点。土壇場の9回には同点にされ、リレーした森が中畑にレフト前に運ばれサヨナラ負け。

“目には目を歯には歯を”やられたらやり返すライオンズ魂

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 1 0 2 0 0 3 1 7
  読売ジャイアンツ 2 1 0 0 0 1 0 0 0 4

1983年11月2日 第4戦(後楽園球場)

投手

【西】松沼兄-○松沼弟-森
【巨】江川-鹿取-●加藤-定岡

本塁打

【西】立花1号2ラン、山崎1号ソロ
【巨】原2号2ラン、山倉1号ソロ

先発松沼兄が、1回に2点、2回に1点を失い先行されたが、中盤の5回立花のツーベースを含む5安打を集中をして同点。さらに8回には四球で出塁した片平の代走岡村を一塁に置き、当たり屋立花の2ランホームランで突き放し、9回には山崎がダメ押しのソロで前日のうっぷんを晴らした。

投げては兄を救援した松沼弟が6回を1点で抑える好投。兄弟揃ってのシリーズ白星はプロ野球史上初めて。

またもサヨナラ負け、しかしシリーズは7戦まで!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
  読売ジャイアンツ 0 0 0 0 0 0 2 0 3X 5

1983年11月3日 第5戦(後楽園球場)

投手

【西】高橋-永射-東尾-●森
【巨】○西本

本塁打

【西】田淵2号ソロ
【巨】原3号ソロ、クルーズ2号3ラン

2戦で抑え込まれた西本を4回に捕らえた。まず田淵の豪快なソロ本塁打で先制。続く大田、テリーの連打と西本の悪送球を誘う山崎の投ゴロで2点目。これですっかり苦手意識をぬぐいさった。

先発の高橋は6回途中を1安打に抑える好投。永射を挟んで東尾につなぎ逃げ込み図ったが、8回2点を失い同点。初の延長戦と思われたが、8回から登板の森が9回二死後にサヨナラ本塁打された。

初の延長、金森劇的サヨナラ二塁打

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R
  読売ジャイアンツ 1 0 0 0 0 0 0 0 2 0 3
  西武ライオンズ 0 0 0 0 1 1 0 0 1 1X 4

1983年11月5日 第6戦(西武ライオンズ球場)

投手

【巨】槙原-鹿取-加藤-西本-●江川
【西】杉本-松沼弟-○永射

本塁打

【西】大田1号ソロ

王手をかけられての第6戦は1回に先制点を挙げられたが、5回に石毛のスリーベースヒットで同点。6回には大田のソロホームランで逆転。

しかし、9回好投の杉本が突然崩れ2点を失い逆転されたが、その裏山崎、片平、鈴木、石毛が4連打して同点。初の延長に入った10回裏、大田がセンター前へ、テリーがライト前でチャンスを広げた。

二死後代打の金森がレフト頭上をい越えるツーベースを放ちサヨナラ勝ちでお返し。

満員の観衆にライオンズの強さを披露!ジャイアンツを倒しV2達成

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 0 0 1 0 1 0 0 0 0 2
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 0 3 0 X 3

1983年11月7日 第7戦(西武ライオンズ球場)

投手

【巨】●西本-角
【西】松沼兄-永射-松沼弟-○東尾

本塁打

【巨】山倉2号ソロ

3勝3敗のタイで迎えた最終戦は、3回に1点、5回に1点を先行され苦しい戦いとなった。

突破口を開いたのは7回のスティーブのセンター前。続く田淵が四球で歩き、大田の内野安打で満塁とチャンスの輪を広げた。試合のやま場に登場したのが助っ人テリー。西本の難しい球を左中間のツーベースで走者一掃の逆転。

7回から登板した東尾が走者を出しながらも要所を締めくくって胴上げ投手に。