先週から福倉・佐藤両投手が加わったオーストラリアでのウィンターリーグは11月16試合を消化し、5勝11敗と黒星が先行します。
これまで4試合に登板している誠投手の初勝利なるか！ 12月4日から7日までの試合結果を中心に、第5回オーストラリアレポート、さっそくご覧ください。

試合結果

12/4 vs Perth（●5-6）

佐藤投手2度目の登板は悔しい結果に

5-1で迎えた7回から登板した佐藤投手は、先頭打者をショートフライに打ち取ったものの、次の打者に四球、代打・中川選手（楽天）には粘られた末にライト前に運ばれて1死1・2塁のピンチを迎えましたが、ここは後続を空振り三振、ピッチャーゴロに抑えて無失点。
しかし続く8回は、先頭打者にレフトオーバーの本塁打を浴びると、1死後に死球、ライト前ヒット、四球で満塁のピンチを作ったところで降板。代わったピッチャーも打たれてこの回4失点を喫してしまいました。

佐藤投手コメント

「今日の試合では、四球で自滅して自分を苦しめてしまった。良い球もあったが、ほとんどは納得いくボールではなかった。次の試合ではストライク先行で投げて、納得のいく球を増やしたい」

広池浩司（ファームディレクター補佐）コメント

「投球に関しては本人のコメントの通り。久しぶりの登板となったフェニックス・リーグでも最初の登板は良かったが、2度目が思い通りにいかなかった。今回も同じ。ブランク明けの登板でうまくいって何か気持ちが変わってしまうのかも知れない。オーストラリアに来て2度の登板で勇の良い面と悪い面の両方が出た。次の登板に注目したい。
このような登板の後は投げた本人にとっては、悪いことばかりが強く印象として残るもの。周りで見ている我々からすると本人が感じている以上に良い球はたくさんあった。前を向いて欲しい」

12/5 vs Perth（◯2-1）

3選手出場なし

12/6 vs Perth（○7-6）

誠投手6回途中3失点でまたも勝ち星ならず

オーストラリアに来て5度目の先発マウンドに上がった誠投手は、初回にソロホームランと2塁打で2点を許す立ち上がり。さらに3回には、先頭打者を四球で歩かせると、ワイルドピッチとヒットで無死2・3塁のピンチを迎えます。ここで打席に立った楽天の中川選手はショートゴロに打ち取りますが、その間にさらに1点を失います。
しかし4回と5回は、リズムよく3者凡退に打ち取って味方の反撃を呼び込む好投を見せると、続く6回も先頭の中川選手を空振り三振に仕留めて乗っていくかと思われました。しかしその後は、ヒットと四球などで2死満塁としてしまい、ここで降板。勝利投手の権利を持って降板しましたが、味方が8回に同点に追いつかれたため勝ち星は付きませんでした。

誠投手コメント

「今日は5回と2/3を投げて3失点。ホームランを打たれたのは外角のストレートだったが簡単に打たれてしまった。ストレートを簡単に長打にされないような強い球にするためにトレーニングを重ねていきたいと思う。また、回を重ねるごとに上体が突っ込んでしまうところも直していきたいと思う」

広池浩司（ファームディレクター補佐）コメント

「風の強い悪条件の中での登板だったが、全体的にはうまくまとめたという印象。変化球の切れが良く7つの三振を奪ったところには光るものを感じた。
ただ、レフトからライトに強烈な風の吹いている状況下で、右打者のアウトハイのストレートを投じてライトオーバーの本塁打を打たれた場面などは非常にもったいない。風向きを考えたうえで、誠なら右方向に角度をつけられるような球を避けることができたはずである。
また、球数が100球を超えた6回は、走者を残して降板となったが、苦しいところなのはわかるが、この回は絶対に投げ切りたいところだった。
大崩れすることなく先発としての役目を果たす能力はさすがだが、目標は一軍の打者を抑えること。さらなる奮起を期待したい」

12/7 vs Perth（雨天中止）

2時間ほど待ちましたが雨天中止。福倉投手が先発予定だっただけに残念でしたが次回の登板に期待しましょう！

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