2016/12/22 (木)
チーム

武者修行最終カードで野田投手が課題克服に向け奮闘!第5回オーストラリアレポート

武者修行最後となるカード。本田投手が最後の先発登板でも5回無失点と好投すると、野田投手は4試合中3試合に中継ぎとして登板!最後の試合では課題としていた左打者への内角を攻め切る好投で、成長した姿を見せました!
12月18日の試合後には、12月22日(木)に行われるオールスターゲームへの3選手揃っての出場も発表され、残るはオーストラリア選抜 対 世界選抜の戦いとなるオールスターゲームのみとなりました。選手たちの活躍にご期待ください!!

投手とコミュニケーションをとる駒月選手
投手とコミュニケーションをとる駒月選手
駒月選手が投手のボールに神経を集中させる!
駒月選手が投手のボールに神経を集中させる!
ワンポイント起用に応える野田投手
ワンポイント起用に応える野田投手
本田投手が試合前にブルペンで調整する
本田投手が試合前にブルペンで調整する
最終登板でも本田投手が持ち味を見せる!
最終登板でも本田投手が持ち味を見せる!
野田投手は課題を意識しての投球
野田投手は課題を意識しての投球
駒月選手がインタビュー中にオールスター出場を知らされる!
駒月選手がインタビュー中にオールスター出場を知らされる!
慰労会でチームメートと談笑する選手たち
慰労会でチームメートと談笑する選手たち

12月14日 練習試合

駒月選手が再び実戦形式でキャッチャーの経験を積む!

この日の練習試合に、駒月選手がキャッチャーとして出場。ややシート打撃に近い実戦で、全イニングスとなる7回までマスクをかぶりました。

駒月選手コメント

「今日の練習試合も、捕手で出させてもらうことになりました。
先週の反省を踏まえてブロッキングのときのスピード、送球のときの足の運び、左側のキャッチングを意識しました。
ブロッキングは、だいぶ間に合うようになってきたと感じています。スローイングの足の運びの部分では、まだバックステップすることが多く、送球が中途半端になることが多かったです。またこれから改善していきます。左側に対しては、まだはじくことが多く、ミットのどの部分に当てて捕るかもっと意識してやっていきます。
先週の試合より、配球のことも重視して試合に取り組みました。先週対戦して感じた“このバッターはどういうスイングをするのか”、“狙い球は何なのか”など、いろいろ考えてできたと思います。今日の試合での一番の収穫だったと思います。
バッティングのほうもとりあえず2本打てましたし、タイミングの取り方などいろいろ試せてよかったです。守備だけでなく打撃も怠ることなく、自分の持ち味を伸ばしていきます。
また今回の試合では、ランナーを置いてからのスタートになったりと、先週にはあまりなかったサインも出ました。バント処理の声かけや、ホームにつなぐといった指示もひんぱんにありましたが、状況を把握しながらしっかり指示ができたと思います。」

小野和義(編成部プロ担当)コメント

「駒月、今週も実戦形式でマスクをかぶる!
ちょこっとやけど、“キャッチャー”に近づいているわ。試合の中での動きはまだまだやけど、前回よりは安心して見られたかな。ただ、送球やカバーリングはまだ失敗が多いわな。帰ってコーチに徹底的にしごいてもらいや!
打つほうは4回打席に入って、2本のいい当たりを飛ばしとったわ。パンチ力あるその打撃も、しっかりと磨きをかけや!」

12月16日 vs Sydney (W 5x-4)

野田投手(2番手)1/3回 / 被安打0 / 与四死球1 / 奪三振0 / 無失点
結果以上の価値!野田投手が課題を意識した投球を見せる!!

今日からシドニーとの首位攻防戦。その初戦は1対4とリードを許している状況の中、8回の2死1塁という場面で野田投手がマウンドへ上がりました。逆転へつなぐためにも結果が求められる場面でしたが、左打者に対して内角を攻める強気のピッチング。結果は四球になったものの、続く右打者を二直に打ち取り無失点に抑えます。
チームはその裏に同点に追いつくと、9回にサヨナラ勝ち。シドニーを突き放す勝利を呼び込むと同時に、自信を深める投球となりました!

野田投手コメント

「今日は2アウト1塁、左打者のところでワンポイント起用されました。
必ずこの左打者を打ち取らなければならない場面でした。このシドニー戦での対左打者は、全てインコースを攻めるという目標を持って臨みました。
初球、膝元のインコースぎりぎりのコースに決まりました。全てそこに攻めようと“欲”が出てしまい、狙いすぎて結果、四球を出してしまいました。
ワンポイントで対左打者に四球を出しているようじゃダメです。いつもいいところに決めようと思ってしまい、カウントを悪くしているような気がします。
まだまだ課題がたくさんあります。シドニー戦3試合、オールスターと残り試合はまだあります。ブルペンでもそうですが、実戦の中で左打者に対してのインコースの感覚をつかんでいきたいと思います。」

小野和義(編成部プロ担当)コメント

「ピンチの場面で野田登場!これ以上点はやれん状況で、対左打者!! 今日はこれまでの投球の中でも、一番課題とする“左打者の内角球”を意識して投球ができていたやん!!
四球にはなったけど、“課題を克服”するというものが表れていたわ!失敗はしたけれど、こういう投球を“今”しておくことが大切やで。やらんかったら何も始まらん!失敗から学ぶことは成功に近づくもんや。自分が成長するため必要なことやで。それができるようになるまで続けるか、途中で止めるか、が一軍と二軍の“差”でもあるしな。
残り3試合やけど、忘れず“継続”してこな!!」

12月17日 vs Sydney (W 6-2)※ダブルヘッダー第1試合

本田投手(先発)5回 / 被安打3 / 与四死球5 / 奪三振6 / 無失点
最終登板の本田投手が強風の中でも粘投し4勝目!

初回、強い風に苦しむ先発・本田投手は、いきなり2者連続の四球を与えます。しかし、そこから持ち前の粘り強さを発揮して無失点。その後もコントロールの調整に手こずるも、要所を締めて5回無失点の好投を演じました!これでオーストラリアに来てから4勝負け無しとしています!

本田投手コメント

「今日の試合は非常に苦しい投球になってしまいました。全体をとおしてストレートの制球が悪く、四球が多くなってしまいました。
原因はいろいろあると思います。まず、試合前のキャッチボール、ブルペンのピッチングに時間の余裕がなかったため、少し急いでしまって、そのままマウンドに上がってしまいました。それにより入りが悪く、フォームの感覚も悪くしてしまったように思います。時間の使い方には気をつけたいと思います。
ほかにも、審判のストライクゾーンや風などに対応するまで時間がかかってしまいました。厳しい審判のときに、きわどいボールをストライクに取ってもらえないことはよくあると思います。今日の自分がそうでした。そういうときにストライクゾーンがすごく狭く見えて、どこに投げればいいかわからなくなったり、ストライクが入る気がしない状態になったりしてしまいます。そこを落ち着いて、冷静になって平常心になれるかどうかが大事になると思います。そういったメンタル面もたくさん学んで生かしていけたらと思います。
一軍で1年間、ローテーションを守ることを目標にやっていくのであれば、調子が悪いときこそどうやって抑えるか、早く修正できるかがすごく大事になり、また必要な技術だと思います。
そして、さまざまな環境に適応していくということも必要です。それを考えたときに今日の投球では、結果は0点に抑えられたかもしれないですが、そんなに甘くないと思います。
実力不足ということを改めて実感することができたので、この経験を来年に生かせればと思います。
課題のチェンジアップですが、まだまだ決め球として自信を持って投げられるものではありません。外国人選手相手にはカーブが有効だったので、試合でキャッチャーからチェンジアップを要求されないのですが、それだけではなく、単純にそこまで使えるボールと思われていないということだと思います。この悔しさを忘れず、これからも試行錯誤しながら通用するボールになるように磨いていきたいと思います。」

小野和義(編成部プロ担当)コメント

「まぁ、風が強い日やな。一軍の千葉での試合を想定した試合ができるやん。がんばりや!!
と、初回から風の影響を受け、球が定まらずボール先行の投球。先頭、2番打者と連続四球を出し、やや投げ急いでいる感じやな。
でも、そこからは“真骨頂”の粘り、粘り、粘り。今までの投球とは正反対、珍しく5つも四球を出しよったけど、5回を0に抑えてきよった!ライオンズにも“持っている”選手はいるで!けど、こういう状況下での投球でもっと精度が高く、また、修正能力も高くなってほしいわな。欲ばりやけど。
今日が最後の登板となったんやけど、とにかく球はようなったし、キレも出て打者のタイミングが取りづらい球にはなってきよった。また、変化球も精度は高くなったし、あとは緩急をつけるための緩い球(チェンジアップ)と、より精度の高い制球力。これが身につけばローテ間違いなし!!! あとはオフの過ごし方と春季キャンプや!! おっちゃんも応援しとるで!! 遠慮せず、岸さんの穴を埋めたりや!!!」

12月17日 vs Sydney (W 5-0)※ダブルヘッダー第2試合

野田投手(2番手)1回 / 被安打1 / 無四死球 / 奪三振2 / 無失点
野田投手がチームを完封勝ちへ導く好リリーフ!

序盤からリードを奪う展開の中、8回に野田投手が2番手として登板。長打を浴びたものの、無四球、さらに2つの三振を奪うなど反撃を許さず、チームの首位独走に貢献しました!

野田投手コメント

「試合を重ねるたびに左打者に対しての課題が見つかっていきます。今はなかなか上手くいきませんが、我慢強く一つひとつ課題をつぶしていくしかありません。自分自身も左打者へのインコースを攻めたいと思う気持ちは強いので、我慢強くやっていきたいと思います。
右打者に対しては、納得のいく投球ができています。最低限、このピッチングができるようにしていきます。チームで試合をするのは残り1試合となりましたが、登板機会があれば、必ず抑えます。」

小野和義(編成部プロ担当)コメント

「左打者に対して、まだ突っ込み(内角)切れんな。でもそれができれば…一軍近し!
右打者はホンマにツーシームを有効に使え、速球のキレも速さもようなっている!!
でも君に求められるものは、まずは“左打者を抑える”こと。そのための投球幅が使えるように、内角に投げる精度を上げることやで。“小さな大投手”になるか“小さい選手”で終わるかは、そこの部分が“カギ”やで!」

12月18日 vs Sydney (W 5-0)

野田投手(2番手)1回 / 被安打0 / 無四死球 / 奪三振2 / 無失点
武者修行最終戦で野田投手が完璧な投球!!

オーストラリアでの武者修行最後の試合。6回から野田投手が2番手として登板すると、1イニングを無安打無四球とする完璧な投球を披露しました!残すオールスターゲームには、3選手全員が出場予定です!!

野田投手コメント

「今日はチームとしてはラストゲームでした。
最後の試合で投げさせていただき、自分自身も今までで最高の内容として終えることができました。左打者に対して、インコースを攻めてからのアウトコースへのスライダーで、完璧に抑えることができました。
最後の最後にチームに貢献できてよかったです。オールスターゲームが残っていますが、そこでも自分の納得のいく投球を必ずしたいと思います。チーム自体も15勝5敗の貯金10で、このまま優勝してほしいと思います。」

小野和義(編成部プロ担当)コメント

「結果も課題の投球も最後で一番いい投球をしよった!
先頭の左打者に課題とする内角球を上手く活用しセカンドゴロに仕留め、続く打者を初球ライトフライ、はたまた左打者に追い込むまで内角球を使い、最後は外の曲がり球で空振り三振と!! この投球を身につけてほしい!8試合投げた中で、最後に野田の理想としている投球ができたんと違うかな。
左打者を抑える基本の攻め方が、頭では理解してても、投球と合わんと意味がないよな。でも、今日の投球がこちらに来た当初と比べてできるようになったんは、やっぱり野田ちゃんの日ごろの練習姿勢ちがう。これを続けて、来季にはもっと安定感を出してや!!」

「さぁ、はやいものでオーストラリアでの野球修行は今日で最後!この1ヵ月間、選手にとってはとても貴重な経験ができたと思うわ。
選手それぞれが課題を持ち、来季につなげることは確実にできたと思うし、選手たちも各自、それぞれにようがんばったわ!技術の習得はすぐには結果としてでいへんが、継続していけば必ず結果はついてきよる。
あとはどれだけ練習の“量”をこなしていくかは選手自身!野田ファン、本田ファン、駒月ファン、それに球団関係者、とぅちゃん、かぁちゃん、みんな期待しとるで。もちろんおっちゃんも。来季のキャンプ、一軍で会おうな!! そして来シーズン一軍で会おうな!!!」

最終結果

本田投手 5試合 4勝0敗 防御率1.21
29回2/3 / 被安打18 / 与四死球10 / 奪三振27 / 失点5 / 自責4
野田投手 8試合 0勝0敗 防御率2.16
8回1/3 / 被安打8 / 与四死球4 / 奪三振8 / 失点3 / 自責2

次回のレポートもお楽しみに!

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