12月16日(水)に行われたABL(オーストラリア ベースボールリーグ)のオールスターゲーム《Team Australia 対 World All-Star (世界選抜)》との試合に、ライオンズから世界選抜として佐野泰雄投手と星孝典選手が出場しました! 試合は3-2でTeam Australiaにサヨナラ負けを喫しましたが、佐野投手は5番手として登板し1回を2奪三振の三者凡退に仕留める完璧な投球。捕手の星選手とも息の合ったバッテリーで無失点に抑えました。そんな佐野投手のダイジェスト動画がABLより届きました!17日現在勝利数でチームトップ、奪三振数でリーグトップを走る佐野投手のピッチングをぜひご覧ください!ABL(オーストラリア ベースボールリーグ) 公式サイト→ http://web.theabl.com.au/index.jsp#seibulions #npb
Posted by 埼玉西武ライオンズ on 2015年12月17日
オーストラリアでの武者修行もいよいよ最後の週へ。ビジターでの対シドニー連戦を前に、佐野投手と星選手のバッテリーがオールスターゲームに出場! そしてオーストラリアでの最後の試合では、藤原投手が好結果を残して締めました。
しかし、武者修行はこれで終わったわけではありません。来季一軍での定着、そしてチームを優勝へ導くべく、選手たちの夢をつかむ修行は帰国後も続いていきます!!
12月16日に行われたオールスターゲーム、そして12月18日から20日までの連戦となった対シドニーの模様をご覧ください!!
World All-Starsのメンバーとして選出された佐野投手と星選手が、2対2の同点で迎えた6回に守備で登場。オーストラリアに来てからおなじみとなった2人のバッテリーは、この日も息がピッタリ!佐野投手は1回を投げて2つの三振を奪うなど完璧な投球を見せました!
直後の7回、2死満塁と一打勝ち越しのチャンスで星選手に打席が回ってきましたが、投手を強襲した打球はセカンドに拾われ得点を奪えず。惜しくもヒーローになるチャンスをつかめませんでした。
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「オーストラリアのオールスターゲーム。入場口では“JAZZ”の生演奏があり何か“おしゃれ”さを感じます。試合は、日本のオールスター戦のセ・リーグ対パ・リーグ戦とは違い、オーストラリア出身選手と多国籍選手との1試合だけの勝負です。今回佐野・星両選手が選出され、野球人生において初めてのオールスター出場となる“めでたい日”でもあります。
しかし、佐野ッチは練習そっちのけでチアリーディングを集中して見ていました!そのくらい野球にも集中してもらいたいものです(笑)。
さて試合ですが、佐野ッチは6回から登板し1イニングを無安打、2奪三振とパーフェクトな投球を披露し、星パパも6回より佐野とバッテリーを組み4イニングを守りました。打撃は7回の2死満塁、投手を強襲する打球を放つも身体に当たり、セカンドゴロに倒れました!残念!!
試合は9回裏、先頭打者がレフトに平凡な打球を放つも、なんと!!! エラー!!! バントで1死3塁となり、次打者がセーフティースクイズ!!!!! うそでしょ!! オールスター戦にスクイズ????? 勝つことに執念を燃やしたオージーチーム!!! あっぱれ!!!!
藤原投手は惜しくも選出されませんでしたが、週末の試合に向けて一生懸命練習に励んでいました。またオールスターゲームの手伝いとして球拾いをしてくれました。それが実ったのか、何と!!!! ベンチ入りしました!! こちらも野球人生“初”となるオールスターゲーム!! って出場はできませんが…。しかし、試合の前の国歌斉唱から並んで入りましたから。みんな、いい経験ができましたね。さぁ、残り3試合、来季につなげる終わり方、いい“締め方”をしてください!!!」
いよいよオーストラリアでの最後の連戦。その初戦に先発出場した星選手でしたが、この日は高い集中力を発揮できず、結果を残すことができませんでした。
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「星パパが先発マスクで出場し9回を守り切るが、単純なミスが多く全て失点に絡んでしまうもったいない試合内容。投手は、バント処理やカバーリング、野手は確実に取れるアウトゴロを簡単に捕球しようとしてミス。送球もしかりで何か煮え切らないで終わった感じ。星パパも打撃がさえず、この試合はノーヒットに終わる。明日はダブルヘッダーの第1試合に佐野が先発!! ウィンターリーグの集大成を出し切る投球に期待しましょう!」
オーストラリア最終登板となった佐野投手は、コントロールが定まらず不本意な結果に。それでも、交代するまで2失点と、粘りの意識が見える投球となりました。その佐野投手からバトンを受けた藤原投手は、走者をかえしてしまい火消しの役割を果たせませんでした。
佐野投手コメント
「オーストラリアでの最後の登板でした。今日の試合はボール先行で苦しい投球となりました。悪いときの修正法はまだ自分の中で確立されておらず、このオフの課題となりました。やはり一軍で勝ち抜いていくためには、調子の波があってはいけません。 オーストラリアに来て2ヵ月、いいピッチングがあれば悪いピッチングもありそれが1番の課題で、今日のピッチングがまさにそうでした。いい収穫もたくさんあったので、それはそれでさらに良くしていき、今回出た課題は、日本に帰ってしっかり“潰したい”と思います。オーストラリアに来てたくさんの経験をすることができました。これを来シーズンに生かし、一軍で活躍するために、チームの力になるために、また明日からがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。」
藤原投手コメント
「これ以上点をやれない場面での登板だったが、先頭にタイムリーを打たれてしまった。初球の入りは絶対にストライクが欲しいところだったが、明らかなボール球で2球目もボールになってしまい、不利なカウントになってしまった。この2球のどちらかで1つは取らないといけない。これは今年の試合でもできなかったことなので、しっかり来季につなげられるよう、残り1試合で投げるときは考えてやりたい。下半身の動きはこのまま継続してやっていきたいと思う。」
星選手コメント
「佐野はオーストラリア最後の先発だったが、結果・内容共に良いとは言えないものだった。しかしコントロールが定まらず良くないながらも、途中から何とかしようと考え、もがきながらも要所でゴロを打たせる、空振りを狙いにいく意識がより強く見られたと思う。シーズン中には必ず状態の良くない日がある。結果は負けてしまっても今日のように悪いなりにどうにかしようとする意識は、ナイスピッチングで終わるより、苦しんで終わった試合のほうが来季につながるのではないかと思う。 キャッチャーとしても、今日の試合はこの状態でどうにかしてやろうと思えた試合。詰めは甘かったが、今後よりこういう試合で結果を出せるように、キャッチャーとしてできることを模索していきたい。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「佐野ッチは今季の“垢”を最後の試合で全て出し切った投球やったな。悪いもの全てオーストラリアに置いていきよった!! 課題とする制球は以前よりようなってると思うで。あとは試合の序盤の投球や、さらなる制球の精度など、一軍で勝つための課題はまだぎょうさんあるで!! このオフの過ごし方が大事!! ファンの皆さん!! 佐野がサボっとったら叱咤激励かましてや!! そして期待してや~~~~~!
藤原も打たれはしたが、何とか自分のフォームとしての形が見えてきましたな!! しっかりと固めて、また身体に覚えさせていくオフにしてや!!
また、星パパの課題とする試合勘や感覚といったところは順調にクリア。ここまでこちらのチームの軸となる存在になり、監督の要望で若手の捕手陣にコーチもしていました。
最終戦には佐野を何とか粘らせる投球も引き出したし。欲を言えば、もう少し打撃の方で“これだ!!”というものができていれば最高でした。来季の捕手戦争!!! 勝ち抜くためにがんばってや!!」
オーストラリア最終戦で星選手は無安打に終わるも、通算73打数20安打、打率は.274という成績を残しました。また、藤原投手は2人の打者を完璧に抑える好リリーフ!オーストラリアで蓄積した経験が、来季の飛躍へ向けた土台作りとなっています!!
藤原投手コメント
「前日に続いてランナーがいる場面での登板だった。前回の反省もあったので先頭の初球をしっかり取れたのがよかった。来季もこれはしっかり考えていきたい。オーストラリアに来て下半身の使い方も安定してよくなってきているので、このあとのオフもしっかり投げて継続していきたい。」
星選手コメント
「最終日、指名打者での出場だったが全くいいところがない内容だった。これまで取り組んできたことが結果に出なかったことが悔やまれる。オーストラリアでは、いいときと悪いときの波が激しかったと思うので、いい状態をできるだけ長く継続することを目指したい。そのためにも悪くなりかけたときにいち早く修正し、いい状態をキープするすべをこれからもっと模索していかなければならない。しかし、この2ヵ月でそのヒントを得ることができたと思うので、身体の状態、心の状態をいい位置でキープし、安定した結果を出せるように取り組んでいきたい。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「藤原はオーストラリアに来た当初は上下のバランスがバラバラだったが、自身で考えたやり方がいい方向に出て、安定感も出てきていたわ。でも、まだまだ自分のものにしていかないかん!! しっかりとフォームを固めて、来季、中継ぎ陣の一角を担うようになってや!!!!
星パパは約2ヵ月、自身の課題をしっかり克服する努力をしていたのは、よう伝わったし動いていたのも見ていたで。しかも若手の面倒も見ながら、がんばっていたやん!! さすが捕手やで。試合勘や試合の感性はもう十分戻ったと思うわ。さぁ、来季は若手に負けんように頼んまっせ!!!
この2ヵ月の経験を生かし、来季の“一軍として”の戦力になることを願うばかりです。ファンの皆さん!! 来季の選手たちに期待してください!!」