オーストラリアでの修行生活にも慣れてきた様子の選手たち。とくに中塚投手は、ビジター遠征となる中で4試合中3試合に登板し好結果を残すなど、マウンドの感覚をつかんできたようです。また、高橋光投手や森選手も、課題克服に向けて一歩前進する連戦となりました!
長打のほかにホームラン性の当たりを放つなど調子を上げている森選手ですが、守備でも先発投手に積極的に声をかけるなど、キャッチャーとしての課題にしっかり取り組んでいました。バッテリー間でのコミュニケーションを積み重ねていく、そんな森選手の姿にも注目しましょう!
試合終盤には中塚投手が登板。1点を失ったものの、三振を3つ奪い力のあるピッチングを見せました。もつれる展開の中チームが逆転勝ちし、中塚投手が2勝目をマークしています!
「1点を追う7回から投げて、ボークや四球もありながらなんとか無失点に抑えられた。しかし(8回に)1点取られてしまった。味方が逆転してくれたからいいけど、中継ぎとしての仕事ができていなかったと反省しています。
オーストラリアの野球に早く慣れていきたいです。ボークの取られ方が厳しいので、何事にも慣れる能力を身につけていきたいです。」
「ハンバーガー(先発投手)とバッテリーを組む2度目の試合でした。前回の試合に比べると、いろいろと会話をすることができた。点を取られてしまったが、次につながる試合だったと思う。ハンバーガーの球種にスローカーブが加われば緩急がつき、より打者は迷うと思う。ハンバーガーにはそれを伝え、次の投球に生かしたい。
外国人投手と組むときは“対打者”ではなく“対投手”で配球した方がいい結果につながると感じた。明日以降、“対投手”で考え配球していきたい。次の試合も勝てるようにがんばりたい。」
「友哉が捕手として先発出場!! 主力投手(ハンバーガー投手)との2回目のバッテリー。ハンバーガーが制球を乱し、なかなかうまく試合が運べない中“おっ”と思う場面が…。イニングの合間(打たれたあとの3回)に、友哉の方から投手に会話を要求。そこから3イニングスは息の合った“バッテリー”になっていたように見えました!!
友哉も捕手としての“壁”を越えようとしています!! 投手を引っ張っていく姿勢が少しずつではありますが、芽生えてきています!! ぶっきらぼうですが、やるときはやる男です!!!
投手では、中塚がリリーバーとしての信頼を“ちょこっと”だけ勝ち取った感じの使われ方。1点ビハインドの7回は先頭を速球で空振り三振!!! 着実に指にかかる球が多くなってきた。この球が常時投げられるようになれば、来季一軍も見えてくる~~~~。って、次打者には四球かい!! そこにボークもかい!! オチをつくるね。しかし、先週より数段マウンドさばきはよくなっているし、落ち着きも出てきているような…。後続を打ち取り無失点に抑えた!!! いい感じ。
イニングをまたぎ、8回もマウンドへ。先頭を空振り三振、次打者も三振に取るけど、振り逃げで走者を許す。次の打者をライトフライに打ち取るも、後続に二塁打を打たれたところで交代。その後、チームが逆転し勝利投手に!! “持ってる”ね。
試合で投げるたびによくなってきているし、投げることに対して“より真剣に”考え始めている姿勢が見えてきたと、おっちゃんや上ポン(上本ブルペン捕手)は感じています!! ただ、まだまだ投手としてはお子ちゃま。11月いっぱいは、基礎体力強化とともに、投げることの練習と思ってください!! 12月に入ったら、それに加えて結果も少し求めていきますから!! こうご期待!!」
チームが大きくリードしている6回から中塚投手が登板。前日に続くイニングをまたいでのリリーフとなりましたが、疲れを感じさせない力のあるピッチングを展開。5つの三振を奪い、さらに無四球、無失点と役割を果たし、チームを完封勝利へと導きました!
「昨日、今日と、今までより“ストレートに勢い、キレがでてきたのかな”と感じました。バッターの反応やファウルの方向を見ても、前とは違う感じが出てきている。あとは変化球の精度を上げていけば、理想のピッチングに近づいていけると思います。」
「中塚!連日のリリーフ!! 2安打を打たれるも無失点で勝利に貢献する投球!!!
今年のシーズンでもリリーフとして連投をしたことがあまりなかったが、駿太がチームに求められるものは“リリーフ”。その中でも連投する投球スタミナ!! 球の力は落ちるどころか、少々疲れが残った方がいい球を投げている感じ!!
いろいろと課題をクリアしていかなきゃいけないけど、ホント!! リリーバーとして期待がもてる“投手”になってきたよ!そして三振が取れる球にもなってきたよ!!」
2度目の先発マウンドに上がった高橋光投手。接戦となる中、森選手とのバッテリーで9つの三振を奪う力投を演じましたが、1点ビハインドで迎えた7回に守りのミスも絡んで2失点。初勝利はおあずけとなりました。
「前回と比べて肩の動き、投げ方はよくなってきた。いい方向にいっていると思うので、続けてトレーニングをする。
内容としては、テンポがよくなるとコントロールもある程度ゾーンにいくので、テンポを意識して投げる。インサイドに強い球がいくとフォークが効くので、インサイドに投げ切るようにしたい。強い真っ直ぐを投げられるよう、キャッチボールから強くて質のいい真っ直ぐを投げていく。配球をマッチして投げていくよう、森さんと話をしたい。」
「光成と2度目のバッテリーを組む。ストレートの調子はよくなかったが、いろいろな球種を回しながらうまくリードできた。
7回の2ランホームランを打たれた場面は、もう少し慎重なリードを意識させないといけなかった。味方のエラーのあとに失点してしまっているので、ミスをバッテリーで取り消すことを意識していきたい。」
「中塚の成長が見えている中、光成の先発としての成長もほしいところで2度目の先発!
前回は肩の故障の影響から、腕の振りが縮こまり球に力が伝わらないフォームだった。そこから1週間の修正。光成の本来の腕の振りには近づきつつある投球だった。
6回までは3失点でがんばってはいたけど、7回に勝負を急ぎすぎたバッテリー、2ランホームランで勝負が決まる一打を許した。でも光成、後半のイニングは自身でも“感じがよくなっているので、続投させてください”と志願!! なにか感じをつかんだ試合だったのでしょう!
また、捕手として先発出場の友哉は、光成とイニングごとに話をし、試合の中でもマウンドに足を運ぶことができてきたね。そう、試合の中で、どう投手を引っ張るかの基本だと思うし、そういう行動や姿勢から、投手に信頼されていくように思えるから、来週からは外国人投手にも同じようにマウンドに足を運んでいけるようにね!」
初回に奪った1点のリードを守り続けていた8回、中塚投手が登板。緊迫する場面でしたが、危なげないピッチングで乗り切って完封勝ちへとつなげました!オーストラリアでのマウンドにも慣れたのか、着実に結果が出てきています!
「今日は1点リードの8回に登板した。先頭打者を出してしまったことが反省。終盤の場面で先頭打者を出すと相手に勢いをつけてしまうので、まずは先頭打者を打ち取ることだけに集中するよう意識してやっていく。その後の打者を打ち取れたことはよかったと思う。監督・コーチから信頼されるには、こういった場面で抑えることだと思う。」
「中塚が8回より3番手として登板。1点差で勝っている場面で?勝っている場面で?そこまでの信頼を勝ち取ったか!!! そうか!そうか!チームの監督もやはり中塚の成長には気づいていたか!! この起用には、駿太!! 自信を持っていいぞ!それだけの投球・球質・球威が認められつつあるということ!結果も伴ってきている証拠だな。先頭打者を安打で出塁させるも、後続の打者を打ち取り勝利に貢献!!
ただ、調子に乗るな。まだ覚えることはたくさんあるのを忘れるなよ!ナイスピッチング!」
「上ポン!少しホームシックになってきました。今日、空港でチケットの名前が間違っていたのに、空港女性社員に変な態度をされ落ち込んでいます。いろいろなことが新鮮であり、怖いです。でも、選手みんなのがんばっている姿に上ポンも刺激、もらってます!!! まだこちらにきて半分が過ぎただけですが、大好きな奥さんとの毎日の電話を楽しみにがんばっちゃります。
裏方の仕事もだんだんとわかってきました!! もうちょっとやっちゃります!!
上ポンでした!!!」
次回のレポートもお楽しみに!