vs楽天イーグルス 第18回戦
7月21日から始まった「ライオンズフェスティバルズ2017」も今日の試合が最終日。その試合の先発を任された菊池投手は初回、2者連続三振を奪う立ち上がりを見せます。2回、3回といずれも3者凡退と相手打線に付け入る隙を許しません。
4回には連続四死球などで1死満塁とこの試合初めてのピンチに。しかしこの場面で併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けます。
一方、打線は相手先発・安樂の前に1回、4回と得点圏に走者を進めますが、あと一本が出ず試合は両先発による白熱した投手戦が続きます。
菊池投手は7回、先頭の銀次選手に二塁打を打たれますが、後続を打ち取りスコアボードに0を並べていきます。終盤に入っても球威は衰えず、9回も相手中軸を3人で料理。打線の援護を辛抱強く待ちます。
6回、7回と得点のチャンスを逸してきた打線は9回裏、2死から7番・外崎選手が二塁打で出塁。続く8番・炭谷選手も死球と2死1、2塁。一打サヨナラのチャンスを迎えます。ここで代打・栗山選手がライオンズファンの待つ左翼席へ7号3ランを放ち、3対0と劇的なサヨナラ勝ち! 8月2度目の同一カード3連勝を果たし、連勝を5に伸ばしました。
今日のヒーローは完封勝利の菊池投手とサヨナラ弾の栗山選手です!
-見ている方も本当に息詰まる展開になりました。投げている方はどうだったんですか?
(菊池)投げている方も息詰まっていました。
-今日はいろいろなアクシデントがありました。途中で反則投球などがありましたが、あのときの気持ちはどうだったのですか?
(菊池)まぁ、後ほど。ゆっくりと…。
-今日はゲームの中で1アウト満塁のピンチがありました。あのダブルプレー、あの場面はいかがでしたか?
(菊池)銀さん(炭谷)にも「1点勝負なので全力で来い」と言われていたので、とにかく全力で投げて良いところにボールが行ったと思います。
-なかなか味方に点が入らない0対0。1点勝負で9回に入りました。あの9回のマウンド、セミもいましたね?
(菊池)怖かったです。
-9回投げ終えていかがですか?
(菊池)鳥肌が止まりません!
-これでチームは5連勝です。イーグルス戦は昨年からずっと連勝が続いていますね。
(菊池)上位のチームなので、負けられないという気持ちもより一層強く持ってやっています。
-この炎獅子ユニフォーム、なんと20勝4敗です。
(菊池)熱すぎます! 皆さんと一緒に燃えることができてうれしいです。
-最後0点に抑えて、味方の攻撃を待ちました。栗山選手がホームランを打ちました。あのときの気持ちを聞かせてください。
(菊池)人生で一番、鳥肌が立ちました!
-これだけの大歓声が沸き上がってます。ファンの皆さんに一言お願いします。
(菊池)上位目指して頑張ります!
-お待たせしました。主役登場です。栗山巧選手です。ナイスホームランでした!
(栗山)ありがとうございます。
-まずはあの一打、あの場面。打席に立ったときから気持ち意気込み、聞かせてください。
(栗山)もちろん気合いも入っていたし、(炭谷)銀仁朗があそこまで粘るとは思っていなかったし。ホンマ回ってくるのかなと思いながら、回ってきた時は「来た来た!」という感じでした。
-打った感触はどうだったのでしょう? 我々は見た感じではすぐに行ったかなと思ったのですが…
(栗山)感触はすごく良かったですね。とにかく外野の頭を越えてくれという、その気持ちだけで走りました。
-プロ入り2度目のサヨナラホームランですね?
(栗山)そうですね。
-今日はベンチでチャンスを窺いながら見ていたと思いますが、その辺の気持ちはいかがですか?
(栗山)しっかり自分の出番が来たときに備えて、そこでベストなパフォーマンスができるように、そこだけ気持ちを作って集中していました。
-実にチームは強いですね。
(栗山)強すぎてちょっと出番がないですけどね。でも強いに越したことはないので、やっぱりファンの皆さんはライオンズが勝つことを楽しみにしてくれると思いますから。本当に頼もしいチームです。
-一時はイーグルスとのゲーム差が11.5ゲームありました。これでイーグルスとは2.5ゲーム差になりました。
(栗山)この声援が何よりだと思いますしね。やっぱりファンの皆さんの声が大きくなるように、僕らは一つ一つ勝っていきたいと思います。
-このファンの皆さんに大きなメッセージをお願いします。
(栗山)応援よろしくお願いします。
-栗山巧選手でした。おめでとうございました!
ヒーローインタビュー動画
辻監督コメント
(栗山のサヨナラ弾について)
ちょうど残っていたからね…。
こういう場面が来ると思っていたし、銀(炭谷)が歩かされて勝負をかけようと。
外野も前進守備だったので、芯で捉えれば頭を越えてくれるだろうと思っていた。
まさかスタンドに入るとは…見事でした。
(栗山は)どんどんと行くタイプだけど、しっかりとボールを見てバッティングカウントを作った。
しっかりと一撃で仕留めたのは素晴らしい。
(試合中は重苦しい面もあったが…)
なかなか的を絞りづらくて、こういうことは多々ある。
それでもノーアウト2塁でも(菊池)雄星が本当に粘ってくれた。
ベンチの中でも「ぜひ勝たせたい」とね。エースですから。
こういう試合を取るためには、ウチが点を取らないと勝てない。
最終的に雄星に勝ちをつけることができて、野手もホッとしているのではないですか。
(菊池のピッチングについて)
もう見事なピッチングでした。
(炎獅子ユニフォームで20勝4敗という結果について)
夏休みの中でこのユニフォームを着るのは、これが最後ですから。
今日も言うけれどスタンドを真っ赤に染めて頂いて、選手たちは本当に幸せだと思う。
そういう中でこれだけのエキサイティングなゲームができて、勝利できたことが一番うれしいです。
(2位・イーグルス相手に同一カード3連勝も大きい)
もちろん上しか見ていないから、そういうところでは大きい1勝になった。
また明日もゲームがあるので、その勢いを持ってこれからも1試合1試合戦っていきたいです。
(明日からビジターで6試合。ファンの皆さんにメッセージを)
ライオンズファンの皆さんの暖かい声援を感じながら、1試合1試合戦ってきます。
どうか離れていても応援してください。お願いします。