試合情報

首位・ホークスを迎え撃つ3連戦初戦。先発・野上投手は持ち味である直球と変化球のコンビネーションが冴え渡り、初回を3者凡退で終える上々の滑り出しを見せます。

その裏、打線は2死から3番・浅村選手が初球を右前へ運ぶと、続く4番・中村選手も果敢に初球をスイング。5試合ぶりの安打となる適時二塁打で幸先良く先制します。

初回から援護を受けた野上投手は、毎回三振を奪うなど3回まで5奪三振と序盤は相手打線を完璧に封じます。しかし4回、1死から高田選手に二塁打を浴びると、続く松田選手に適時打を打たれ同点に。なおも1死1、3塁からデスパイネ選手にも左前適時打を許し1対2と逆転されます。

追いかける打線は5回、1死3塁と同点のチャンスを作ると、ここで浅村選手が中前に落ちる適時打を放ち2対2の同点。その後2死1、2塁で6番・山川選手のフェンス直撃となる2点適時二塁打で4対2と勝ち越しに成功します。

野上投手は6回、松田選手から空振り三振を奪いプロ入り後自己最多の9奪三振をマーク。2死を取ったところで2番手・平井投手にバトンを渡します。しかし、デスパイネ選手に四球を与えると、3番手・武隈投手が中村晃選手に適時打を浴び4対3。1点差に詰め寄られます。7回も続投した武隈投手は得点圏に走者を背負うも、最後は空振り三振に仕留めピンチを脱しました。

すると打線はその裏、先頭の中村選手が左翼席へ24号ソロを運び5対3。さらに8番・岡田選手の適時打、2番・源田選手の2点適時打と4点を挙げ、終盤に入っても打線の勢いが止まりません。

8回から登板した4番手・本田投手は9回に1点を失いますが、後続を打ち取り試合終了。8対4で勝利し、ついに連勝は59年ぶりの13連勝です!

-おめでとうございます。

(野上)ありがとうございます。

-12連勝で迎えた先発のマウンドでしたがホークス相手の初戦でした。どんな思いでマウンドに上がったんですか？

(野上)お腹が痛かったです。

-だいぶプレッシャーがある中のだったということでしょうか？

(野上)そうですね。でも初回から飛ばして、当たって砕けろじゃないですけど、向かっていきました。

-3回までパーフェクトの立ち上がりだったんですがあのあたりは良かったのではないですか？

(野上)良かったのは、攻めて行けたのもあるんですが、やっぱり一球一球に歓声が凄かったんで、後押しをもらいました。

-ファンの皆様の力を受けてとのことだと思うんですが、6回途中3失点というピッチングだったんですが、全体的には振り返って今日のピッチングはいかがだったんでしょうか。

(野上)反省点しかないですけど、勝たせてもらったことで野手に感謝したいと思います。

-反省点とおっしゃっていましたが、それでも自己最多の9個の三振を奪いました。そのあたりはいかがですか？

(野上)雄星に「9個ですか？」ってたぶん言われると思うので、次回がんばります。

-2ケタ、次回も期待してよろしいですか？

(野上)いや、期待しないでください。

-12連勝中、前回は勝ちがつかなかったんですが、ローテのピッチャーとして今日はしっかりと勝ち星を付けることができた。これは大きいんじゃないですか？

(野上)野手の方に感謝です。

-これで7勝7敗、勝率を5割に戻しました。今度は夏場、ここから貯金を出していきたいですね。

(野上)そうですね。１つずつ目の前のバッターに向かっていってゲームを作って、その中で勝ちがつけばと思います。

-では最後に13連勝に向けて歓声で後押しをしてくれたファンのみなさんにメッセージをお願いします。

(野上)明日もお願いします。

-期待してます。

(野上)ありがとうございます。

-ありがとうございました。野上亮磨投手でした。

-続きまして打のヒーローにご登場いただきます。もちろんこの人、先制打そしてホームランを含みます3安打猛打賞の活躍、中村剛也選手です。大歓声を受けて、いかがですか？

(中村)はい、勝てて良かったですね。

-本当に今日は素晴らしいバッティング。初回から先制の2ベースだったんですけど、あの一打をまずは振り返っていただけますか？

(中村)まぁ、そんなことより、ここ何試合も打ててなかったので何とか打ちたいなと思っていたので良かったですね。

-そういった思いの中で打った最初の打席であの一打が出たというのも今日触れた要因にありますか？

(中村)そうですね。良いバッティングできたのでその後も続けることができました。

-そして7回には効果的な一発が出たんですけど、あの一発を振り返っていかがですか？

(中村)特にホームラン狙ってたわけじゃないですけど、すごく良いバッティングができました。

-そして中村さん、本拠地で放った一発というのが球団最多となるホームランとなったんですけど、この記録についてはいかがですか？

(中村)なんの最多ですか？

-本拠地での球団最多のホームラン数。単独トップです。

(中村)はい、ありがとうございます。

-そして今日は今シーズン初めての猛打賞となったのですが、夏場、ここから一気に上げていけるのではないですか？

(中村)遅いですし…何とか明日からまた打てるように努力したいなと思います。

-ここからのホームラン王争い、ファンの皆さんは期待していると思うのですが、そのあたりはいかがですか？

(中村)本当に何も思っていないですし、チームの連勝が続くようにとがんばっていきたいと思います。

-今日の時点で59年ぶりの13連勝ですけれど、優勝も知る中村選手からご覧になって、今のチームの雰囲気はどう感じていますか？

(中村)すごく良い雰囲気でやっていますし、勝てるんじゃないかと思いながらずっとやっています。

-この炎獅子ユニフォームでの連勝ですけど、この赤いユニフォーム。着心地はいかがですか？

(中村)似合ってますし、まだ1回も負けてないですし…ね、赤にしますか？

-今後、赤にしたいですか？

(中村)まぁ…それはないと思うので。着ている時はずっと勝てるようにがんばります。

-対ホークスの連敗も止まって、上位との差も縮まってきました。ここからですよね？

(中村)今日勝って、何とかまた明日勝てるように全力でやりたいと思います。

-今日も最後まで沸きに沸いていましたファンの皆さんにメッセージをお願いします。

(中村)これからもっと暑くなると思いますし、太っている僕は結構しんどいので…それでもがんばってやっていきたいと思います。

-今後、期待しています。打のヒーロー、中村剛也選手でした！

（今日の試合を振り返って）
非常に緊張感のある、良い試合だった。
1位のホークスさんは打力がすごいし、ピッチャーも大変だと思ったけれど打線がつないでくれました。

（59年ぶりの13連勝について）
59年ぶりですか…私が生まれた年ですね。

（打線について）
今日は中村だね。
初回に1、2番が倒れたところでのタイムリー。見事につないでくれた。
5回には山川が打ってくれたけれど、まだ安心できる点差ではなかった。
ピリピリとした雰囲気の中で、7回の中村のホームランがうれしかったです。

（中村について）
今日は練習前に「調子が上がってきた」と言っていたからね。
1打席目を見て、2打席目、3打席目、ホームランの4打席目と真っ直ぐや変化球の見逃し方が良かった。「打ちそうだね」と話をしてたら、打ってくれた。
非常に今日はタイミングがバッチリでした。

（先発・野上について）
素晴らしかった。
12連勝中に自分の勝ち星がないことを当然知っていたと思うので、黒星はつけられないと強い気持ちで臨んだと思う。
その緊張した中で、素晴らしい投球をしてくれた。
4回のピンチを2点で食い止めたことが大きかったですね。

（明日勝てば60年ぶりの14連勝。明日の試合への意気込みについて）
負けるまでずっと続くからね。そのうち負けますよ。
我々は大勢のファンの皆様の前で、こんなに素晴らしいゲームができたことに満足している。
向こうも良いピッチャーが明日、明後日と来るので、良い試合をしてファンの皆様が喜んでもらえるように勝ちたいなと思います。