1998年
大逆転でリーグ2連覇

混戦を制し、リーグ2連覇を達成したが、2年連続で日本一は逃した。

1位から6位までが10ゲーム差内で接戦を繰り広げたが、西武が「全員野球」で優勝をさらった。シーズン中盤に首位から10ゲームの大差を開けられたが、粘りの野球で見事に逆転で優勝を成し遂げた。

開幕当初、誤算が続いた。前年度、投手のタイトルを総なめにした西口文也が全く勝てなかった。ベテラン潮崎哲也もここ数年堅調な活躍をみせた新谷博もいまいち調子に乗れなかった。
打撃陣では、松井稼頭央を除いては前年ほどの勢いがなく軒並み成績が下がった。ただ、4年目の小関竜也が頭角を現し、好成績を残し新人王を獲得するという嬉しいニュースもあった。

6月下旬には投手陣も故障した。先発・潮崎、中継ぎ・石井貴が故障で戦列を離れた。この窮地を救ったのが、開幕当初不振の西口文也の復活である。復活後、見違えるような投球を見せた西口文也は13勝12敗でチーム唯一の2ケタ勝利をあげた。

中継ぎの橋本武広とデニーの活躍も大きかった。ベテラン橋本武広は66試合に登板し、常に安定な結果を残した。デニーは53試合に登板し、中継ぎ・抑えにフル回転で勝利に貢献した。

終盤戦、打撃陣も復調し、2年連続で打率3割を超えた松井稼頭央、84打点を稼いだ高木大成、30本、95打点を挙げたマルティネスの活躍が光った。投打に勢いの戻った西武は、116試合目で首位に立ち、リーグ史上最低の0.534という勝率で奇跡の大逆転優勝を成し遂げた。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「夢へ Hit!Foot!Get!」

取得タイトル

最優秀選手
松井 稼頭央
最優秀新人
小関 竜也
最多盗塁
松井 稼頭央
最多勝利
西口 文也
最多奪三振
西口 文也

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
松井 稼頭央 0.311 135 575 92 179 38 5 9 58 43
高木 大成 0.276 134 504 70 139 26 2 17 84 15
マルティネス 0.283 133 491 65 139 16 1 30 95 4

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
石井 貴 3.29 30 9 3 0 1 0 145 98 59
西口 文也 3.38 33 13 12 4 8 5 181 148 80
デニー 2.60 53 7 4 8 0 0 69 68 20

順位

順位 チーム
優勝 西武 135 70 61 4 0.534 -
2 日本ハム 135 67 65 3 0.508 3.5
3 オリックス 135 66 66 3 0.500 4.5
4 ダイエー 135 67 67 1 0.500 4.5
5 近鉄 135 66 67 2 0.496 5.0
6 ロッテ 135 61 71 3 0.462 9.5