1996年
若手成長するも、2年連続の3位!

2年連続の3位でシーズンを終えた。優勝は2年連続でオリックスにさらわれた。

3位に踏みとどまりAクラスを死守した西武であったが、15年ぶりで勝率5割を割った。

若獅子たちによる「新生西武」を感じさせはしたが、開幕からなかなか波に乗れなかった。すでにチームには第2次黄金時代の雰囲気はなく、経験不足・力量不足から優勝争いに加わることはできなかった。

投手陣では2年目の西口文也が16勝10敗という好成績を残し精彩を放った。
先発の豊田清、リリーフの石井貴も成長の跡を見せた。6月11日のオリックス戦ではベテラン渡辺久信がノーヒットノーランを達成しチームを盛り上げた。

打撃陣では、31本塁打の清原和博が復調し、鈴木健、垣内哲也が成長株としての力を見せた。遊撃手のレギュラーのポジション争いは松井稼頭央が獲得し、非凡な才能に注目が集まる。

シーズン後半戦には、大友進や大物ルーキー高木大成もスタメンに名を連ね「新生西武」の姿が明確になった。

常勝西武のイメージを失いかけた苦しいシーズンではあったが、翌年からの快進撃の基礎となる我慢のシーズンでもあった。シーズンオフ、第2次黄金時代の栄光の4番・清原がFAで巨人へ移籍した。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「熱く、激しい感動」

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
鈴木 健 0.302 109 354 47 107 17 1 21 60 1
松井 稼頭央 0.283 130 473 51 134 22 5 1 29 50

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
西口 文也 3.17 31 16 10 1 13 2 210 173 77
新谷 博 3.41 30 11 5 2 2 2 145 121 64
鹿取 義隆 2.40 47 7 3 2 0 0 85 43 24
潮崎 哲也 2.84 43 8 6 11 0 0 85 72 28

順位

順位 チーム
優勝 オリックス 130 74 50 6 0.597 -
2 日本ハム 130 68 58 4 0.540 7.0
3 西武 130 62 64 4 0.492 13.0
4 近鉄 130 62 67 1 0.481 14.5
5 ロッテ 130 60 67 3 0.472 15.5
6 ダイエー 130 54 74 2 0.422 22.0