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近鉄、オリックスとの激しい優勝争いで敗れ、3位に終わったシーズンである。 前年シーズンオフに、阪急がオリエンタル・リース株式会社に球団を譲渡しチーム名をオリックスとし、南海もダイエーに球団を譲渡、パ・リーグに新しい時代の幕開けを告げた。 ペナントレースはかつてない熱戦で、近鉄、オリックス、西武の上位3チームが0.5ゲーム差の中でひしめき合い、近鉄に優勝をさらわれた。 西武は開幕前から誤算が続いた。キャンプ最終日に守備の要である伊東勤が靱帯損傷の重傷で戦線離脱した。 |
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開幕後は、投手陣では前年10勝の工藤公康、森山良二の10勝コンビが全く奮わず復調の気配はなかった。
打撃陣では秋山幸二、清原和博、バークレオは打率が2割以下とどん底で、チーム打率も1割台の“絶不調”であった。
チームの復調は6月下旬。投手陣では、安定した成績を残していた前年最多勝の渡辺久信、郭泰源、松沼博久に加えてドラフト1位ルーキー渡辺智男が勝ち星を重ねた。
打撃陣ではデストラーデを補強、加入後の83試合で32本塁打と驚異的なペースで本塁打を量産した。この加入に刺激を受けた秋山、清原、辻発彦らも復調し、急成長を遂げた田辺徳雄も含めて豪打の西武が復活した。秋山、清原、デストラーデは「AKD砲」と呼ばれるようになる。
8月になり、西武の追い上げは加速した。後半開幕時には8あった首位とのゲーム差を8月末には2.5にまで縮めた。9月末、ついに首位の座に躍り出て、10月10日、12日の近鉄との3連戦が天王山となった。
西武は2位に1ゲーム差をつけていたが、10日の敗戦であとがなくなり、ダブルヘッダーとなった12日の第1試合、近鉄の主砲ブライアントに郭、渡辺久が3本塁打を喫し、第2試合でも決勝本塁打を浴びた。
ブライアントの奇跡の4本塁打の前に西武はパ・リーグ史上初のリーグ5連覇を逃した。
監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)
「魅せる」
| 選手名 | 打率 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
| 田辺徳雄 | 0.316 | 114 | 424 | 51 | 134 | 20 | 3 | 8 | 68 | 18 |
| 辻発彦 | 0.304 | 130 | 437 | 58 | 133 | 12 | 5 | 3 | 52 | 33 |
| 秋山幸二 | 0.301 | 130 | 478 | 92 | 144 | 24 | 4 | 31 | 99 | 31 |
| 清原和博 | 0.283 | 128 | 445 | 92 | 126 | 22 | 2 | 35 | 92 | 7 |
| デストラーデ | 0.257 | 83 | 292 | 56 | 75 | 12 | 0 | 32 | 81 | 4 |
| 選手名 | 防御率 | 試合 | 勝利 | 敗北 | セーブ | 完投 | 完封 | 投球回 | 奪三振 | 失点 |
| 郭泰源 | 3.27 | 26 | 10 | 10 | 0 | 14 | 4 | 198 | 117 | 78 |
| 渡辺久信 | 3.41 | 29 | 15 | 11 | 0 | 17 | 4 | 226 | 174 | 93 |
| 渡辺智男 | 3.52 | 19 | 10 | 7 | 0 | 7 | 1 | 138 | 101 | 55 |
| 松沼博久 | 3.70 | 24 | 11 | 5 | 0 | 8 | 1 | 146 | 58 | 60 |
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