1998年
日本シリーズ

1998年 ライオンズ(2勝) - ベイスターズ(4勝)

ライオンズ表彰選手

敢闘賞
大塚 光二

マシンガン打線に捕まり、初戦落とす

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 2 2 0 0 4
  横浜ベイスターズ 1 0 3 3 0 1 0 1 X 9

1998年10月18日 第1戦(横浜スタジアム)

投手

【西】●西口-竹下-森-杉山-デニー-橋本
【横】○野村-阿波野-佐々木

本塁打

【西】高木大1号2ラン

最大10ゲーム差を逆転し、全員野球で勝ち取ったパ・リーグのペナント。相対するのは38年ぶりにセ・リーグを制したベイスターズ。雨で1日順延しての第1戦。初回、西口・伊東のバッテリーはベイスターズの機動力にリズムを崩される。

石井琢がセーフティバントで出塁、盗塁を決められると、鈴木尚のタイムリーヒットで簡単に先制点を奪われる。3回にも石井琢に盗塁を許し、波留・鈴木尚・ローズの3連打で2点を失ったところで、西口は降板。代わった竹下も佐伯にタイムリーヒットを浴びる。4回にも3点を追加される苦しい展開。打線は、高木大のホームランなどで反撃したが及ばず、完敗。

シリーズ初登板の斎藤隆の前に歯が立たず

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  横浜ベイスターズ 1 0 0 0 2 0 1 0 X 4

1998年10月19日 第2戦(横浜ベイスターズ)

投手

【西】●豊田-杉山-石井-竹下
【横】○斎藤隆

本塁打

【横】石井琢1号ソロ

ライオンズは初回、無死1・3塁と先制のチャンスを掴むが、斎藤隆の前に得点を奪えず。するとその裏、石井琢がヒットで出塁、すかさず盗塁でチャンスを広げられると、鈴木尚のタイムリーヒットという第1戦とまったく同じ形で先制される。

5回には石井琢のソロホームラン、ローズのタイムリーツーベースで差を広げられる。結局、斎藤隆に3安打に抑えられ、見せ場を作ることができず完封負け。

悪い流れを断ち切り、投手リレーで逃げ切る

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  横浜ベイスターズ 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2
  西武ライオンズ 0 2 2 0 3 0 0 0 X 7

1998年10月22日 第3戦(西武ドーム)

投手

【横】●三浦-福盛-戸叶-関口-横山
【西】○潮崎-橋本-デニー-竹下-西崎

本塁打

【横】谷繁1号ソロ

第3戦は再び雨で順延。仕切りなおしの1戦はライオンズがこのシリーズ初めて先制する。まず、2回に2つの四球で無死1・2塁とすると、高木浩の内野ゴロが相手エラーを誘い、1点。1死後、大友の内野ゴロの間に2点目をあげる。3回にも2四球を足がかりに高木浩・中嶋の連続タイムリーで2点を追加。

さらに5回、1死満塁のチャンスで松井が走者一掃のタイムリーツーベース。三浦・福盛・戸叶の計11四球の乱調に乗じ、7点を奪い試合を決めた。投げても潮崎が7回途中まで2失点の好投。その後は、小刻みな投手リレーで逃げ切り、シリーズ初勝利。

マルちゃん勝ち越しHR!振り出しに戻す

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  横浜ベイスターズ 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
  西武ライオンズ 0 2 0 0 0 2 0 0 X 4

1998年10月23日 第4戦(西武ドーム)

投手

【横】●野村-島田-阿波野-横山
【西】○石井-橋本-西崎

本塁打

【横】鈴木尚1号2ラン
【西】中嶋1号2ラン、マルティネス1号2ラン

ライオンズは2回、清水がスリーベースヒットで出塁すると、続く中嶋のホームランで2点を先制。先発の石井は4回、鈴木尚の2ランホームランで同点に追いつかれるが、他はほぼ完璧な内容でマシンガン打線を3安打に封じる。

打線は6回、ヒットで出塁した高木大を1塁に置き、マルティネスがドーム場外への豪快な一発で2点を勝ち越し。好投の石井は9回1死を取ったところで、マウンドを譲る。後を、橋本・西崎とつなぎ、連勝。2勝2敗の振り出しに戻した。

マシンガン打線の前に投壊

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  横浜ベイスターズ 1 1 2 3 0 0 0 3 7 17
  西武ライオンズ 0 0 1 1 0 0 0 3 0 5

1998年10月24日 第5戦(西武ドーム)

投手

【横】○斎藤隆-五十嵐-佐々木
【西】●横田-森-竹下-新谷

本塁打

【横】ローズ1号2ラン
【西】鈴木健1号ソロ、ペンバートン1号2ラン

前日、石井の前に眠らされていたマシンガン打線に火が付く。初回から4回まで毎回得点を重ねられ、計7失点。8回には3点、9回にも7点を奪われた。先発の横田は3回途中でノックアウト。リリーフした投手陣もベイスターズ打線を止められなかった。打線も8回に3点を返すなど意地を見せたが、後の祭り。

本来の実力を発揮できないまま、日本一を逃す

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
  横浜ベイスターズ 0 0 0 0 0 0 0 2 X 2

1998年10月26日 第6戦(横浜スタジアム)

投手

【西】●西口
【横】川村-○阿波野-S佐々木

ベイスターズに王手をかけられ挑む第6戦は、エース・西口が先発のマウンドへ。ライオンズ打線は川村の前に4回まで毎回、得点圏に走者を出すものの、あと1本が出ずホームを奪うことができない。一方の西口も連打を許さず、7回まで両チーム無得点と二人の壮絶な投げ合い。そして8回、西口が2死1・2塁から駒田にタイムリーツーベースを打たれ、ついに先制を許す。

ライオンズは9回、ハマの大魔神・佐々木から大塚がスリーベースヒットを放ち、シリーズ新記録となる6打席連続ヒット。さらに1死1・3塁とすると、中嶋の打球がフィルダースチョイスを誘い、1点を返す。なおも1死1・2塁で同点・逆転のチャンスだったが、代打・金村が痛恨の併殺打。この年もライオンズは日本一を奪回できなかった。