1990年
日本シリーズ

1990年 ライオンズ(4勝) - ジャイアンツ(0勝)

ライオンズ表彰選手

最高殊勲選手
O・デストラーデ
優秀選手
渡辺 久信
優秀選手
辻 発彦
優秀選手
伊東 勤

ペナントレース共に独走チームの戦い、初戦制す!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 3 0 0 0 1 0 0 0 1 5
  読売ジャイアンツ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

1990年10月20日 第1戦(東京ドーム)

投手

【西】○渡辺久
【巨】●槙原-宮本-香田-木田

本塁打

【西】デストラーデ1号3ラン

勝負の明暗は1回の攻防にあった。ライオンズは先発の槙原をとらえ、先頭の辻が一塁駒田の右を抜くツーベース。二死後、清原が四球を選び一・三塁。怪力デストラーデは4球目をたたきライトスタンドへ豪快な3ラン。試合開始早々のジャアンツベンチを驚愕させた。渡辺久も立ち上がりストライクが入らず苦労したが四球で出した篠塚を伊東が見事な一塁けん制でタッチアウト。

すっかり気分をよくした渡辺久は、2回以降リズムに乗ってジャイアンツ打線を散発3安打、9奪三振の力投で貴重な初戦を勝ち名乗り。

ライオンズに気のゆるみはなく、連勝

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 2 2 3 0 0 0 1 1 0 9
  読売ジャイアンツ 0 2 0 1 1 0 0 1 0 5

1990年10月21日 第2戦(東京ドーム)

投手

【西】工藤-○潮崎-鹿取
【巨】●斎藤-広田-香田-木田

本塁打

【西】伊藤1号2ラン、デストラーデ2号ソロ
【巨】岡崎1号2ラン、篠塚1号ソロ

ジャイアンツの先発は20勝投手の斎藤。だがライオンズ打線は容赦なく襲いかかり前半戦で勝負を決めた。1回辻が斎藤のワイルドピッチで先制。四球の清原もデストラーデのツーベースで生還。2回には、エラーで出塁した吉竹を一塁に置き伊東がレフトスタンドへシリーズ初アーチ。この一発でさらに勢いづき、3回にも3点を加え斎藤をマウンドから引き下ろす。

この試合、辻は4安打2得点と先頭打者の役割を十二分に果たす。先発工藤は4回途中で降板したが、新人の潮崎、最後は鹿取とつないで連勝。

初登板初完封勝利、3連勝で日本一に王手!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  西武ライオンズ 3 0 0 0 0 1 0 3 X 7

1990年10月23日 第3戦(西武ライオンズ球場)

投手

【巨】●桑田
【西】○渡辺智

本塁打

【西】秋山1号ソロ

ホームグラウンドに戻って選手はのびのびプレー。桑田の立ち上がりを一気に攻める。辻センター前、平野レフト前、清原四球、デストラーデ左中間ツーベース、秋山四球、安部レフト前タイムリーで3点を先制した。6回には秋山に待望の一発。ファンから要望の多かった後方宙返りを披露した。

シリーズ初登板の渡辺(智)は、ランナーを出しながらも強気のピッチングで攻め、初完封で初勝利を飾る。

全員の勝つという気持ちが、強さを象徴した4連勝

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 0 0 1 0 1 1 0 0 0 3
  西武ライオンズ 0 0 0 0 6 0 1 0 X 7

1990年10月24日 第4戦(西武ライオンズ球場)

投手

【巨】●宮本-水野-広田
【西】○郭-潮崎

本塁打

【巨】村田1号ソロ、相川1号ソロ

このシリーズ初めてジャアンツが先制点をあげた。だが、逆に先制点を取られたことでライオンズ打線に火がついた。5回先頭の苫篠がまず内野安打で出塁。辻が送った後、平野センターオーバーのツーベースで苫篠生還。石毛四球。ここまで清原が三遊間を抜いて同点。デストラーデのセンター前で勝ち越し。さらに伊東四球の後、田辺センター前、代打安部のセンター前と打者11人の猛攻で一気に6点をあげ勝負を決めた。

先発郭をリリーフした潮崎は、得意のシンカーを要所に決め3回をピシャリ。新人で胴上げ投手に輝いた。