大事な初戦の先発マウンドを任された涌井は、1、2回をヒット1本に抑え、試合の流れを作る。すると2回裏、先頭の中村がソロホームランを放ち、待望の先制点を挙げる。
その後は、両先発が白熱の投手戦を展開。8回表に涌井が西岡に1発を浴び同点に追いつかれるも、直後の8回裏、2アウト満塁のチャンスで代打･大島が値千金の勝越し打。続く栗山もタイムリーを放ち、一挙4点を奪う。9回表は、満を持して守護神･シコースキーが登板。このまま逃げ切るかと思われたが、まさかの4失点。延長11回表、土肥が福浦に勝越し弾を許し、痛恨の逆転負け。

後がないライオンズは1回裏、中村･ブラウンのタイムリーで3点を先制。前日の嫌な空気を払拭する。直後に1点を返されるも、3回裏にブラウンの犠飛で追加点をい再び3点差に。
先発の岸は、再三ピンチを招くも決定打は与えない粘りのピッチング。7回3失点でマウンドをリリーフ陣に託す。しかし9回表、長田が里崎に同点弾を浴び、2試合連続で延長戦へ突入。迎えた11回表、小野寺が井口にタイムリーを打たれ、勝越しを許す。その裏、先頭の代打･上本がヒットで出塁するが、後続が打ち取られ万事休す。ファーストステージでの敗退が決まり、ライオンズの2010シーズンは幕を閉じた。

1位ホークスと3位マリーンズの対戦。先に王手をかけたのは、ホークス。しかし、ファーストステージを2試合連続の延長戦で勝ち抜き、勢いに乗るマリーンズが、後のない状況から3連勝。1勝のアドバンテージをはねのけ、史上初となるレギュラーシーズン3位からの日本シリーズ進出を決めた。